ウミホタルの漂う波打ち際へ足を入れてみた。

ぼんやりと光る足はシンデレラのガラスの靴のようで

罪人の足に巻かれた足枷のようでもある。

限りなく遠いところへ引き込み

さも近いところへ投げ出す卑劣さ。

中途半端な愛なら捨てて。

これ以上の侮辱はない。

最後の一息で最後の優しさなら,

二度と交わりあうことのない一滴を。