燃え行く緑と 輝きながら消える潮騒の中で

ぼくは静かに形を失った。

それは優しい夏のことでした。



散り散りになったあの頃の思い出を繋ぐために

ぼくは形を失ったのです。

ありがとう,と言いたくて

この世界の全てを繋ぎ合わせたのです。

とどまることのない命の連鎖をとめないように。



ありがとう,さようなら,そしてこんにちは。

僕は遺したんだ。

君宛の狂詩曲を。